elan: Leanバージョンマネージャ
elanは、Leanをインストール・アップデートしたり、Leanプロジェクトの要求に応じたバージョンのLeanを提供したりする、Leanの小さなバージョンマネージャです。
elanのインストール方法
インストールページに従ってLeanがインストールされていれば、elanもインストールされているはずです。手動でインストールしたい場合はここに挙げる方法を使ってください。
手動でインストールする場合は、ターミナル内で次のコマンドを実行します。
Linux/macOS/Cygwin/MSYS2/git bash/...:
curl https://raw.githubusercontent.com/leanprover/elan/master/elan-init.sh -sSf | sh
Windows:
curl -O --location https://raw.githubusercontent.com/leanprover/elan/master/elan-init.ps1
powershell -ExecutionPolicy Bypass -f elan-init.ps1
del elan-init.ps1
あるいは、最新のリリースをダウンロードし、解凍し、その中のインストールプログラムを実行させてelanをインストールすることもできます。
ここで説明したインストール方法を実行した場合、インストーラは elan、lean、lake のバイナリを ~/.elan/bin にインストールすること、~/.profile を更新して ~/.elan/bin をPATH環境変数に加えることを説明します。~/.profile の更新により、次回以降シェルを起動した際は自動で ~/.elan/bin にパスが通りますが、現在のシェルにおいてパスを通したい場合はコマンド source ~/.elan/env を実行してください。
elanのフォーク元
elanはRustのツールチェイン・インストーラrustupのフォークです。基本的に、RustとLeanを比較すると、rustup は elan に、cargo は lake に相当します。
elanに関する用語
- toolchain(ツールチェーン) : 特定のバージョンのLean一式のことです。
- channel(チャンネル) : ツールチェーンの系統のことです。Lean4には
nightlyとstableの2つのチャンネルがあります。
参考資料
- leanprover/elan: A Lean version manager - GitHub : 翻訳元、公式。上記の情報に加え、HomebrewやNixを使ったインストール方法や、elanのビルド方法が紹介されています。